ホームからの転落を防げ

一体年間に何人の人がホームから軌道上へ転落しているのだろうか。

先日12月18日にも大阪の阪急京都線上新庄駅で、視覚障害の女性が転落して電車にはねられ死亡する事故が起きた。

 

 

国交省は1日10万人以上が利用する駅についてホームドアを原則2020年度までに設置する方針を決めているようですが、10,000駅以上ある中で2017年3月末では686駅の導入にとどまっています。

 

ホームドア設置と簡単に言ってもまずは財政的な問題があります。
ホームドア自体の価格もあるのですが、それ以外の工事などを含めて山手線1駅あたりで20億円と言われています。

また乗降人員が多い都市部の駅では相互乗り入れによって様々な会社の車両が直通運転されており、ドアの位置などが微妙に違っていたりして、従来のタイプのホームドアでは設置が難しいと言われています。

それに案外知られてないのがホームがホームドアの重さに耐えらないため、設置する場合にはホーム自体の改修工事が必要になるケースがあるそうです。
ホーム下の盛り土から改修するとなると、その工事期間中の列車の運転に影響が出ることも考えられます。
もちろんその費用も相当な高額になるでしょう。

 

 

 

ホームからの転落を防ぐには、確かにホームドアが最も有効なツールです。
しかし実態を考えていくとホームドアの普及にはまだ相当時間がかかるでしょうし、10万人以上が利用する駅全てに2020年までに設置することは不可能なことでしょう。
ならばホームドア設置までの間、その代わりとしてホーム柵の設置を進めていけないものでしょうか。

 

列車のドアの部分には柵は設置できませんが、それ以外の部分に柵を設置すれば多少なりとも効果はあるはず。
視覚障害の方も今よりははるかに安全にホームを歩けるのではないでしょうか。
ホーム柵ならば重量の問題もありませんし、価格の面でも設置は容易なはずです。

 

駅周辺の再開発や新線の開業計画の発表、有料列車の運転などさまざまな営業上の施策は講じられています。
しかしその前に、誰もが安全に駅のホームを利用できるようにすることが最優先されなければいけません。

ホームドアの設置は最も優れた施策です。
しかしホーム柵の設置は最低限の安全対策ではないでしょうか。

 

ホームに非常ボタンを設置するのも大事です。
でもそれは落下してから役立つ機器であって、落下しないようにすることが先のはずです。
一刻も早くホーム柵を、そしてできるだけ早くホームドアを設置してください。
それは鉄道業という公益企業として当たり前の責務なのです。

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