私が学生の頃、給食と言えば小学校のモノで中学校ではお弁当持参が当たり前でした。
中学校では大きなヤカンに入った熱いお茶を用意していて、日直が給湯室へそれを取りに行っていましたね。
私が中学生の頃でも共働きの家庭はありましたが、ほとんどの家庭ではお弁当を作って子供に持たせていたのでしょうね。
働いているお母さんにとっては毎日大変な思いをしてお弁当を作っていたのでしょうね。
それが母子家庭だったり父子家庭だったりすると、もっと大変な思いをしてお弁当を作っていたと思います。
でもどうしてもお弁当を作れない日だってもちろんありますよ。
私が通っていた中学校では、登校してすぐに申し込めば安い値段でパンを購入することが出来ました。
でも飲み物は付いてなかったから、お茶でパンを食べてたような。
私は中学校では弁当持参が当たり前だと思っていたのですが、昔から給食を行っている中学校もあるようですね。
そう言った中学校では学校内に設備を作るか、一か所で作って配送すると言ったシステムが作られてきたのでしょう。
しかし時代は変わり、中学校での給食のニーズも高まり実施する自治体が増加傾向のようですね。
また文科省も学校においても積極的に食育に取り組んでいくことが重要との認識に立ち、給食の実施を後押ししています。
最近給食の実施に踏み切った自治体では、予算の関係から給食を供給する設備を作れないので業者に製造と配送を任せています。
仕出し弁当などを製造してきた業者にすれば、配送ももちろんしてきたのですから本来なら問題ないハズ。
そこでこうした業者と自治体が契約することで、新たに中学校における学校給食の開始となったわけです。
神奈川県大磯町で問題となった、大量の食べ残しと異物混入問題。
この業者は2017年10月13日で納入を中止するそうです。
食べ残しに関しては町の指針通りの内容で調理したことや、低温で輸送したことによる弊害でしょうね。
栄養面を最優先にし、長時間の輸送のために低温にするとこうしたことが起きてしまいます。
ただ異物の混入に関しては、業者として失格だと言わざるを得ないでしょう。
この業者はうちの会社だけが特に異物混入が多いわけではないと言っていますが・・・
神戸市でも2015年に中学校の給食の異物混入が相次ぎ、一時給食がストップした騒動がありました。
この時の神戸の業者は民事再生法を適用する事態にまでなっています。
今は昔と違って共働き世帯がかなり多くなっています。
昔は子供が学校へ行っている時間だけ、そして扶養控除の範囲で働く女性が多かったです。
しかし今はフルで働かなければ家計が苦しい、そんな時代になっています。
こうなるとせめて中学校で給食を出してくれれば、お弁当を作るために早起きしなくて済むのに、といった要望が増えているのでしょう。
それならば先に各中学校に給食製造設備を作るか、各中学校まで30分程度の距離に給食センターを作るべきでしょう。
給食センターを中学校内に作り、他の中学校へは配送という形が理にかなっているのではと思います。
そしてその費用は税金(国の予算)で賄えばいいのではないかなと思います。
また学校施設は避難場所に指定されていることも多く、給食施設が学校にあれば避難者への食事の提供などの面で便利だと思いますし。
中学校は義務教育です。
高校無償化だったり保育園の新設も大事だとは思います。
幼児教育無償化も良いと思います。
でもまずは義務教育である中学校での問題点を先に解決してほしいと思います。
さらに言えば、小学校での給食も税金で賄えれば未納問題も無くなるのですが・・・
幼児教育や高等教育への税金投入も良いのですが、肝心な義務教育での問題点が置き去りになっているような気がします。
何もかも税金で賄うとなれば、消費税は10%では全く足りるはずがありません。
だからせめて義務教育である9年間の問題を先に見てほしいと思うのです。