書きたいことは山ほどあったのですが、なかなかキーボードを打とうという気になれませんでした。
でもこの件はやっぱり書かなきゃなと思いまして。
ご存知の方も多いと思いますが、2018年5月28日午前10時55分ごろの神奈川県茅ケ崎市の国道1号線で、90歳の女性が交差点に進入した際に1人を死亡、3人をケガさせた事故として報道されています。
道路沿いの自動車整備工場から車を走らせた容疑者は、見送ってもらっている整備工場の方を待たせるのは申し訳ないと思い、赤信号を認識しながらまだ歩行者が横断歩道を渡り始めていないから大丈夫だと考え、交差点へ侵入し歩行者をはねたという事故です。
罪名は自動車運転処罰法違反の過失運転致死傷罪。
ここが引っかかるのですよね。
・赤信号だと認識していた
信号を見落とすことは若い人でもあると思いますし、それならば過失運転致死傷罪でいいと思います。
ところが今回はアクセルとブレーキを間違ったとか、信号を見落としたわけではなく、赤信号だと認識していて無理に通過しようとし、その結果4人を死傷させたのです。
なぜこれが過失なの?
危険運転致死傷罪の信号無視運転致死傷罪の適用を考えてもいい事案だと思うのです。
信号無視運転致死傷罪の適用には信号無視に加えて、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為というのが適用条件になっているのは分かっています。
人が実際に1人亡くなっている速度なのだから、適用したって特に変だとは思わないのですけどね。
信号を守らずに車を運転したわけです。
それも赤信号だと認識しながら。
ふつうの一般的な考えから言えば、これって危険運転ですよ!
ただ高齢ドライバーだからと一律に免許を返納させるべきだとは思っていません。
免許を返納させるべき人は、年齢に関係なくたくさんいると思っていますから。
今回の事故は年齢は関係が無い信号無視という悪質な運転によるものです。
悪質なのに過失だなんていうのがおかしいと思うだけです。
容疑者は釈放されたそうですが、逃亡や証拠隠滅の恐れがないのならば仕方がないのかな。
でも90歳という年齢に考慮して釈放したのならば、それは間違った判断ですけどね。
悪質な事故(私は事件に等しいと思いますが)に年齢を考慮する必要はありません。
もっと若い年代でも同じように運用しないとなれば、それは法の下の平等に反すると私は解釈していますけど。