大阪北部地震

2018年6月18日に発生した大阪北部地震では5人の方がお亡くなりになりました。

地震の規模としては中規模に分類される、日本国内においてはいつどこで発生してもおかしくない地震だったといえます。

そういった意味でいうと、今後30年以内に震度6弱以上の地震に見舞われる確率というものが発表されてはいますが、今回の大阪だって記憶に新しい熊本だって、発生確率として示されていた数値は低かったように思います。

マスコミを通じて発表されるあの地震の発生確率って、本当に役に立ってますか?

確率が低いからここは安全だ、確率が上がったから地価が下がるかもしれない、その程度にしか活用されていないような気がします。

この手の研究に対する補助金は結果を残さなきゃ出なかったり減額されるから、それで出してるんじゃないの?って気までしてしまいます。

0.01%でも1%でも10%でも、地震の発生確率はゼロじゃないのだから、変な勘繰りをさせてしまう発生確率なんて発表はいらないと思います。

とにかく日本では、今すぐに大きな揺れが来たっておかしくないということを、もっともっと知らしめる方が重要だと思いますが。

 

 

今回の大阪での地震と言えば、小学校のプール横に設置されたブロック塀が倒れて児童が亡くなった件が大きく報道されています。

1974年の開校時に作られた高さ1.9mのコンクリート製の壁の上に、1998年になって1.6mのブロックが積み上げられた。遅くとも1977年度には1.6mのブロックが積み上げられました。

1971年当時の建築基準法施行令に定められた3m以下という高さ制限に違反していますし、1986年の高さは2.2m以内、鉄筋が必要、控壁も必要という建築基準法施行令に違反した状態です。

それもすぐ近くで発生した阪神淡路大震災が起こった1995年以降に積み増しされているので、かなり悪質な事例ではないかと思います。

女子児童の水着姿を覗くなどする変態から守るため設置したのかもしれませんが、それだけならばもっと軽量な塩ビ製の波板のようなものでも良かったはず。

高槻市をはじめ周辺の市の学校でも同様の違法状態のブロック塀が確認されているようですし、例えば豊中市の小中学校59校中53校で違法状態のブロック塀が確認されています。

高槻市だけではなく北摂地域における違法ブロック塀がいつ頃作られたのか、そしてどこの業者が違法構造物を作ったのか、共通している部分はあるのかは徹底的に調べてもらいたい。

業者は1981年に改正された建築基準法施行令を理解していて当然ですから、まさかとは思いますがこれらの工事を一手に引き受けているということはないのか。

そして市役所や教育委員会の中の誰がこのような違法構造物設置の許可を出したのか。

会見で話した高槻市長の、昨年実施した定期点検の内容は調査中っていうのもおかしな話です。

いろんな部分で怪しいと感じてしまうのですが。

また防災専門家によって危険性を指摘され、教育委員会の人間が簡単な調査(ハンマーでの打音検査など)だけで問題ないとしていた件も追及されるべき事案ですね。

しかもこの防災専門家は気になっていたこともあり、念押しで学校にメールを送っていたほどですから、相当危険なブロック塀だったということでしょう。

指摘したのは3年前の2015年11月で、メールを送ったのは12月です。そのメールには「通学路の安全確保について」という添付資料まで添えられていたそうです。

ふつうの感覚ならば、2度も指摘されればこれは本当に危ないのかもと思い何らかの行動に出るものですよ。

最初にも書きましたが、地震の規模としては日本中いつどこで同規模の地震が発生してもおかしくないものです。

それにも関わらず、鉄道の復旧は遅すぎたといわざるを得ません。

特にJRの混乱ぶりはひどかったです。

地震翌日には運転を再開していたものの、夜になってもダイヤの混乱は続いていました。

安全最優先なのは当然なのですが、例えば台車に亀裂が入ったまま走行を続けさせて新幹線の安全神話を覆してしまった件とは正反対です。

どうもJR西は自然災害という責任転嫁できる事案の時は、平気で長時間にわたって運行を休止させているような気がします。

それはともかく、大規模地震発生時における首都圏鉄道の運転再開のあり方に関する協議会報告書に書かれている

3.5 地震発生時における列車の停止及び運転規制に係る実施基準地震発生時における列車の停止、運転規制に係る実施基準の代表的な例を次に示す。
【事例1】
強い地震(震度4以上)を計測したときは、指令は全列車を一旦停止させる。

震度4の場合、指令の指示により 55km/h 以下で次駅又は先行列車が停止していた位置まで注意運転し、安全が確認できれば通常の速度で運転する。

震度5弱の場合、指令の指示により 25km/h 以下で次駅又は先行列車が停止していた位置まで注意運転し、安全が確認できれば通常の速度で運転する。

震度5強以上の場合、保守係員が要注意箇所について点検を行い、安全が確認できるまで運転を中止する。

を活用し、地域ごとに25㎞/h以下でも運転しておれば長時間の車内閉じこめの発生も抑えられるし、全線での運転再開にこれほど時間がかかることもなかったはずです。

 

いろいろな面で課題が浮き彫りになった、そんな地震だったと思います。

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