いつも不思議に思っているのがこの実名報道のことです。
事件や事故に巻き込まれた人が未成年であっても、基本的には顔写真も名前も公表される。
でも犯罪者が未成年の場合、まず名前が公表されることはありません。
また国籍の問題だったり病歴の関係から、成人であっても名前の公表を控えるケースもあります。
公表しないために、全く関係ない人の顔写真や名前が出回ることが多いですよね。
こういった二次被害が出なくするためにも、未成年であっても公表するのが筋ではないかと思います。
今後の更生によって立ち直るきっかけを摘むことになると言って、反対する人もいます。
でも犯罪にあって将来の芽を完全に摘まれてしまった被害者の事を考えると、それはちょっと違うのではないかと思うのです。
もちろん更生させることは大事ですが、その前に犯したことに対するペナルティとして顔写真や名前を公表するのは普通だと思うのです。
被害者の人権よりも、犯罪者の人権を守ることを優先している気がするのですが。
犯罪者の人権と言えば、最近は手錠をされている部分にモザイク処理を入れて報道しますよね。
あれもおかしいですよ。
犯罪を犯したから逮捕され、そして手錠を掛けられているだけ。
手錠を掛けられることをしたのだから、手錠姿を放映すれば良いはずです。
今回この記事をなぜ書こうと思ったのか。
実はこういう事件が今朝報道されていました。
生後2か月の長男を虐待したとして、秋田県大館市の19歳の父親が傷害の疑いで逮捕された。長男は意識不明の重体。
逮捕されたのは長男の父親で大館市に住む19歳の会社員。警察によると、父親は今月10日、自宅で生後2か月の長男を強く揺さぶるなどして急性硬膜下血腫などの傷害を負わせた疑いが持たれている。https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20171013-00000015-nnn-soci
新聞社によっては
秋田県大館市の父親で会社員の少年(19)を逮捕した
と書かれています。
結婚して妻がいて子供も2人いる4人家族の主人ですよ。
なのに少年なんて表現を使ったり、名前を伏せたり。
いくら19歳とは言え家庭を持った時点で成人として扱うべきじゃないかな?
19歳だからとにかく未成年だと言うならば、結婚して子供をもつこと自体が矛盾してません?
そもそも民法753条には
未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。
と規定されているのだから、実名報道されて当然だと思うのですが。
※民法以外では婚姻による成年擬制は適用されないことが多いです
人権はもちろん大事ですが、犯罪を犯した者の人権については、たとえ未成年であっても再考の余地が大いにあると思うのですが。
そして犯罪に合われた方の実名報道や顔写真の公開はもっと慎重になるべきではないでしょうか。
犯罪者の人権より被害者の人権が軽く扱われている気がしてならない。
学校内でいじめにあって自殺した事案を知るたびに、このことを痛感します。
悩み苦しんで、最後には死しか道がなくなってしまった子供の名前や顔写真だけが公開されるのは、やはりどこかおかしいと思います。