2017年10月22日に投開票が行われた第48回衆議院議員総選挙。
当初は希望の党の大躍進が報道され、特に週刊誌などでは自民大敗と言った記事も踊っていました。
ところが希望の党の失速や立憲民主党の躍進、さらには野党同士の連合の失敗などが重なり自民党を圧勝させる原因となりました。
自民党が地道な選挙戦を行ったことと、野党のとにかく安倍一強政治を終わらせるという馬鹿の一つ覚えとまでは言いませんが、まるで呪文のように同じことばかりを繰り返したこと。
さらには告示前の希望の党と民進党のドタバタ劇に辟易して、自民党勝利へとアシストしたことが原因でしょうね。
衆院選となれば各党の党首をはじめ有力議員が全国行脚して応援演説に入ります。
その中で気になるのが演説の最中にヤジったり演説を妨害する行為のことです。
ヤジることは特に問題ないと私は思います。
だって政治家と言う権力を握っている人間に対して一般市民が行える行動と言えば、選挙においてその人に投票しないか、または演説の時にヤジるくらいしかできないのですから。
ただしヤジるにしてもマナーがあると思います。
演説の最中にヤジるのは絶対にダメでしょ。
演説を行っている人に対して失礼なのではなく、その演説を聴くために集まった人々に失礼なのですよ。
もしヤジることが権利なのだと主張するならば、正当な投票行動を行うための参考にするために演説を聴きに来た人の権利を害しています。
ヤジることで真っ当に演説を聴こうとする人の妨害をすることは、どう考えても許される行為ではないでしょう。
また演説を行っている最中に、その演説が聞こえないほどのヤジやコールを行えば、その演説を行っている人への妨害行為となりますよ。
公職選挙法第225条第2号に規定されている
交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき。
に抵触しますから。
時の首相が気に入らなくてヤジったりプラカードを掲げたり、「○○辞めろ!」と大勢の人が揃って叫ぶのも自由です。
でも演説の最中に行うのはただの妨害行為です。
演説が始まる前と終わった後にすれば問題ないのです。
様々なグループや集団があります。
そこには様々な思想があります。
同じ思想を持つ人が集まって声を大にして発言することは、一つの方法として良いと思います。
でも世の全ての人がその集まりの人々と同じ思想だということはありません。
だから邪魔をしないように行動しなければ、その思想を受け入れようとは思わないのです。
演説を行っている政治家だって、ただうるさい人達としか見ないのですよ。
最後に
朝日新聞デジタルの記事は正直頭を傾げました。
ごく普通に演説を聴こうとする一般的な人より、妨害行為を行う人たちの方が正しいと言った論調で締めくくられた記事。
やっぱり朝日新聞は・・・って思ってしまいました。