鉄道は台風接近時などには前日の計画運休(予告運休)で安全確保を

JR西日本が計画運休を初めて行ったのは、2014年10月13日だった。

台風19号の接近・上陸に備えて前日の10月12日に

「13日の午後から順次運転本数を減らし、午後4時以降は京阪神の全線で運休する予定」とあらかじめ予告。

13日の外出は控えるようにと呼び掛けたのです。

初めての予告運休ともいえる計画運休ですが、この時は賛否両論が沸き起こりました。

安全を第一に考えた英断であるとする意見の一方、他の私鉄は運転していたことを考えれば、もっと柔軟に対応するほうが良いのではないかとの意見も多く出されました。

 

今回四国から近畿を襲った台風21号は、相当前から危険な台風であると気象庁が発表していましたし、テレビなどでも繰り返し報道されていました。

このためにJR西日本のほか南海や京阪といった私鉄でも事前に運休が予定されていました。

交通というインフラがあらかじめ止まると宣言したことで、企業や学校でも事前に臨時休業や臨時休校を決める動きが加速したようです。

 

阪急や阪神などはこれまで通り、風雨が強くなれば運休の可能性があるという注意喚起にとどめました。

このためにJR西日本や京阪に比べて遅い時間まで運行を続けたのは事実です。

朝の通勤通学ラッシュの時間帯も通常通り運転していたようですし、阪急や阪神の方が利用者にとってはメリットがあるようにも感じます。

またインフラとして考えた場合には、できる限り運転を継続することが望ましいともいえるかもしれません。

 

しかし地震とは違ってある程度の進路や規模がわかる台風の場合に、これまでと同じように風雨が強くなれば運休の可能性があるというスタンスで良いのでしょうか?

特に運休の可能性があるというニュアンスの場合、運休しない確率のほうが高いのでは連想させる言い回しです。

せめて

「〇〇時には運転の取りやめを計画しており、天候の状況次第では前後することがあります」

のほうがまだマシなのでは思います。

 

 

年々日本へ影響を与える台風の勢力が大きくなっており、これまでと同じ対応というのは危機管理の欠如だということもできるものです。

 

鉄道というのは企業が経営はしていますが(公営もありますが)社会インフラの一つでもあります。

その社会インフラが危険だというサインを発信することが悪いことだとは思えません。

鉄道が危険だというシグナルを点灯させることで、企業や学校がその目安を図りやすくなるともいえます。

鉄道の使命として人や荷物を最後まで運ぶというのもわかりますが、それ以上に安全を最優先するべきだと考えます。

帰宅難民を作らないようにすることも、鉄道には求められているのではないでしょうか。

そのためにも計画運休の前日発表は重要だと思いますし、悪くとも朝の通勤ラッシュの時間帯までに、台風接近による運転取りやめの予想時刻を発表するべきでしょう。

 

関西で計画運休(予告運休)をしなかった阪急や阪神などだけではなく、全国の鉄道会社が真摯にこのことを考えていただくことを期待しています。

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