SNSへのデマや誹謗中傷投稿に対する損害賠償額が低すぎる

 

 

令和元年8月に茨城県の常磐自動車道起きた、あおり運転や殴打事件は記憶にある方が多いでしょう。

あおり運転を実行し自動車を無理やり止めて殴打した宮崎文夫氏の記憶も大きいのですが、ガラケーでその様子を撮影していた女性の姿も印象的でした。

その女性の身元が公表されていない時点でSNSに

「この女は、容疑者が男性ぶん殴ってるとこ、男性ともめているところを、ガラケーの携帯で、ずっと動画撮ってたんだよ」

「共犯、共犯。こいつ」

などと別人の実名や顔写真を公開されました。

その公開された別人の女性が名誉を傷つけられたとして、投稿者に対して110万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2021年11月16日に東京地裁でありました。

原告女性の勝訴、投稿者に対して33万円の支払いを命じたのですが

「動画の投稿当時、同乗していた女性の身元は公表されておらず、全く根拠のない動画であっても真実と受け止められる恐れがあった」

「悪質な誹謗中傷だ」

と認めながらの33万円の支払い命令って、なんかやるせないなぁという印象しかありません。

この原告女性は元豊田市議にも同様の損害賠償請求訴訟を起こし、金額も全く同じ33万円の支払い命令が出ています。

 

 

SNSって匿名のケースが大半ですので、誰が記入して発信したのかを調べなければいけません。

発信者情報開示請求というものですね。

これって裁判所から許可を得るのにも時間がかかるし、一人を特定するだけで50万円以上の費用が必要と聞いたことがあります(弁護士費用が高いからこの金額になるのかな?)

それ以上に深刻なのが、デマや誹謗中傷を流した人は自分の投稿を消して逃げれば終わりですが、その投稿が拡散されれば下手するとずっと消えない状態だって十分考えられます。

またデマや誹謗中傷の投稿を信じて拡散する人もいれば、電話やメールで直接嫌がらせをしてくる人もいます。

 

何もしていないのにデマによって生活が一変させられたり

誹謗中傷によって人生に終止符を打つことだってあります

 

それなのに損害賠償の請求が110万円で、支払い命令は33万円ってあまりにも低額すぎませんか?

精神的な苦痛やSNSなどネットという特性に鑑みて、せめて300万円程度の損害賠償は認めるべきだと思います。

そうでないと原告は勝訴し損害賠償を認められても持ち出し金がはるかに上回ってしまいます。

もちろんお金だけの問題ではなく、本当ならば最低でも1~2年の懲役や禁錮刑に処せられてもおかしくはないと思うし。

 

それと今回のような事例では、デマや誹謗中傷を投稿した人の本名をもっと報道するべきだとも思う。

だってデマや誹謗中傷を投稿された人は、今でも簡単にその名前を調べることができるのですから。

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