12月2日朝5時半ごろ東京都足立区で、通学途中の男子高校生の乗った自転車が高齢男性に接触。
その高齢男性は車道側へ転倒し、そこへ走ってきたトラックにはねれられて死亡するという事故がありました。
男子高校生は両耳にイヤホンをし、さらに無灯火で歩道を走行していました。
ちなみにこの歩道は自転車通行可となっていました。
男子高校生は前をよく見ていなかったと話していて重過失致死の疑い、そしてトラックの運転手は過失運転致死も疑いで捜査しているという。
よく若い人で両耳イヤホンにスマホを片手に持って、前をよく見ずに歩道を突っ走っていく光景を目にします。
歩行者の側が危険を察知して避けなければいけない、自転車の側はそれが当たり前のような感覚で突っ込んできます。
12月の朝5時半頃ってまだ夜明け前ですから、無灯火で走っておれば歩行者の側は自転車に気付くことができず避けられなかったのかもしれません。
高校生だからと言っても許されるものではなく、人ひとりの命を奪ったことの重大さを引きずって生きていくことになるでしょう。
自転車のモラルや交通ルール無視の問題は昔からあるものの、こういう事故が起きてもなかなか改善しません。
それよりもかわいそうなのがトラックの運転手です。
倒れてすぐのところへ走ってきたとすれば、避けようがない事故だったかもしれません。
車道側へ倒れてしばらくしてからだとしても、暗い時間帯で車道に人が寝転がっているとは想像しないで運転していますから、ひいてから異変に気付いたのかもしれないですね。
過失運転致死に問われているそうですが、これって過失の割合は相当低いと思うし、通りかかったときに倒れてきたとすれば過失に問うのもおかしいとも思う。
自動車による事故って責任を負う度合いが、どうも私の感覚とは違い過ぎるのですよね。
どう考えても危険運転の適用が当然だろうと思う案件、たとえば故意に信号無視をして起こした事故、お酒を飲んで運転して起こした事故、公道を免許停止になるレベルの速度で運転して起こした事故とかでも、その立証が難しいとか言って過失運転致死になるし。
今回のように言ってみればトラックの運転手はとばっちりで起きた事故なのに、まったく同じ過失運転致死の疑いになるし。
刑期はまったく違うにしても、同じ罪名が付くというだけでも不合理すぎると思うけど。