福岡県飯塚市の男性に対する救急要請で出動した福岡県飯塚地区消防本部の救急車。
コロナ禍ということもあり受け入れ先がなかなか見つからず、7回目の照会でようやく受け入れ先が見つかった。
その病院の場所はカーナビによると北九州市小倉南区。
約40Kmほど離れている。
カーナビが示す場所に到着したものの病院は見当たらない。
おそらく救急隊員がスマホでその病院を検索し、そしてその病院へ救急搬送した。
その病院は小倉北区にあり、6年前に移転していたのだ。
飯塚地区消防本部では救急車は8年ごとに置き換えることになってて、カーナビは救急車を置き換えた際に更新されるだけ。
そして今回の救急車は導入後約8年が経過しており、おそらく今年置き換えの対象となる救急車だったのかな。
カーナビは約8年前のデータのままだったから、病院の移転情報は反映されていない。
管轄範囲外の病院への搬送だったため、カーナビを頼らざるを得なかったのでしょう。
救急車のシステムって意外と古いままのことが多く、大都市の救急隊員たちも受け入れ病院を探す際には、電話帳を片手に電話をかけまくるという実態があります。
コロナ禍だからということではなく、地方を中心に管内の病院で受け入れをしてもらえず、場合によっては他県への救急搬送も珍しくはありません。
救急車が正確に救急搬送ができるように、全国で共通の緊急車用カーナビと地図って必要なのかなと思います。
そして他地区の消防指令と救急車がやり取りができるシステムも必要じゃないかなと。
救急隊員が電話帳を見ながら受け入れ病院を探すなんてことはやめさせなきゃ。
こういったことに税金が使われることこそ、本当は健康や福祉の向上につながるのではないのかなと思うのですが。
すべての都道府県や市町村の消防指令とすべての救急車をネットワークでつなぐのは、費用対効果から言って無駄な部分もあると思います。
せめて各都道府県の隣の都道府県とはシステムで繋がっていてほしいと思います。
こういったシステムが完了するまでは、せめて緊急自動車のカーナビの更新は1年おきくらいにはしてほしいですね。
こういったことを書くと、ならばグーグルマップやヤフーカーナビを使えって言われそうですが、場所によっては電波を受信できないこともある。
また病院名はスマホの地図アプリで確認できるけど、個人宅を確認する必要がある救急車や消防車では地図アプリは使いづらい。
また特にグーグルマップは救急車が走行するには難のある道を示したりもしますしね。
だから緊急自動車用のカーナビと消防指令とをつなぐシステムの構築が必要だと思うのですが、いかがなものでしょうか。