ツイッターやフェイスブックなどのSNSに不適切な投稿をしたとして訴追された岡口基一判事。
2022年3月2日国会の弾劾裁判所で初公判が開かれ、「私がした表現行為の中には不適当なものもあり、裁判に至ったことには深くおわびしたい」と謝罪したのだが、投稿に侮辱の意図はないとして全面的に争う姿勢を示した。
岡口基一判事の弁護側は罷免理由とされる「裁判官としての威信を著しく失うべき非行」には当たらないと主張したという。
また元裁判官でつくるグループは「私的言動を根拠に罷免されれば、裁判官が社会的な事象に対し無関心になってしまう」などととして、罷免には反対する声明を発表している。
「投稿に侮辱の意図はない」とした岡口基一判事側だが
- 「エロエロツイート頑張るね。白ブリーフ一丁写真とかもアップしますね」「行きつけの飲み屋でSMバーの女王さまに縛ってもらった」
- 縄で縛られた上半身裸の男性の画像や「これからも、エロエロツイートとか頑張るね」などの投稿
- 2015年に東京都で起こった殺人事件に対して「首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男」「そんな男に,無惨にも殺されてしまった17歳の女性」
この投稿に遺族が東京高裁に抗議すると、「遺族には申し訳ないが、これでは単に因縁をつけているだけですよ」 - 「公園に放置された犬を保護したら、元の飼い主が名乗り出て『返して下さい』 え?あなた?この犬を捨てたんでしょ?3か月も放置しながら…… 裁判の結果は……」
- 「遺族の方々は、東京高裁を非難するのではなく、そのアップのリンクを貼った俺を非難するようにと、東京高裁事務局などに洗脳されてしまい、いまだに、それを続けられています」
実際にツイッターには岡口基一判事本人のブリーフ一丁の画像が多数アップされたほか、以前一部の新聞で局部が丸出しになった画像もアップしていると報道されたことも。
殺人事件に関しての投稿や、捨て犬の裁判に関する投稿はどう読んでも「侮辱」としか捉えられないし、趣味嗜好に関しては一般人なら好きにすればとしか思わないが、裁判官と明かしたうえでの投稿となれば「裁判官としての威信を著しく失うべき非行」としか思えません。
ぶっちゃけた話、こんな裁判官に裁かれるのはイヤです。
だいたいこれまでに一連の投稿で二度の分限裁判で二度とも戒告処分を受けており、戒告処分後はツイッターなどSNSへの問題発言は慎むとしながらも続けてきました。
だから弾劾裁判所の法廷で謝罪したというのもただ形だけで、罷免を逃れたいだけの自己擁護のためだけの発言で、遺族たちに向けられた発言ではないですしね。
裁判官だからSNSを使うななんて言う気はないし、私人として利用する分には問題ないと思う。
ただ岡口基一判事は裁判官であると明記したうえでの侮辱投稿であり、懲戒処分を受けた以降も同様の投稿を続けたこと。
自身の性癖なのかは知らないが、裁判官という肩書きを明記したうえでのブリーフ姿の投稿などは、威信を著しく失っている投稿行動としか捉えられません。
SNSへの度重なる度を超えた投稿によっても罷免されるという、新しい基準となることを望んでいます。