今春の選抜高校野球大会で補欠校から甲子園出場を果たし、なんと準優勝した滋賀県・近江高校。
地元自治体である彦根市の市役所へ準優勝の報告を4月5日に行いました。
同校校長や野球部監督・主将と市長らが出席とよくある光景です。
その場へサプライズで彦根市の「ひこにゃん」が登場し揃って記念撮影。
市が公式SNSへの掲載の了解を求めるために同校へ連絡、同校は滋賀県高野連へ問題がないか確認の連絡をし、滋賀県高野連は日本高野連へ確認すると「日本学生野球憲章」に抵触する可能性があると回答。
県高野連から回答を受けた同校は、掲載をしないように市に連絡をした。
ひこにゃんは全国的に人気があり、ひこにゃんグッズの販売増加の後押しをしかねないと判断したようです。
野球憲章2条4項
学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用しない。
ひこにゃんと記念撮影に収まり、市の公式SNSに掲載されることが商業的な利用に該当するのか、さすがに疑問です。
では甲子園球場をはじめ地方予選で使用する球場の多くの広告看板の掲出は、学生野球を商業的に利用していませんか?
本当ならばすべての広告類を隠す必要があると思いますが。
春は毎日新聞、夏は朝日新聞が主催していますが、新聞の売り上げ目的で主催しているわけですから、主催から手を引かせるべきじゃないですか?
主催新聞社以外からも高校野球の雑誌を発行していますが、あれは商業目的じゃないのですか?
これら関連している新聞社などは高校野球による利潤をすべて高野連などに還元し、1円も儲けていないのならば商業的利用から回避しているともいえますが、その辺りはどうなっていますか?
またバットやグローブにユニフォームなどに入っているスポーツ用品メーカーのロゴは、明らかに商業的な利用だと思いますが。
極端な言い方をすれば、私立高校が全国から優秀な選手を集めて甲子園に出場することで、学校名を全国的に知れ渡らせて受験者数を増加させ、最終的に私立高校の利潤につなげているのも学生野球の商業的利用と言えませんか?
高野連自身が商業目的そのものの団体で、自分たちが儲かるのならばOKで、ひこにゃんは自分たちへの利益誘導を行わないからダメという理由以外ないですよね。
高野連は利益を追求していない!と言うのかもしれませんが、それならば高野連を解体して他の多くのスポーツが加盟する全国高等学校体育連盟に加入もできるはずです。
高校野球による利潤を独り占めしたいから、全国高等学校体育連盟ではなく独自の高野連を維持しているだけのことでしょう。
高校野球を最大限に商業利用しているのは高野連です!