4月11日午前9時ごろ、東大阪市善根寺町の国道170号線で、母親と子供二人が乗った3人乗りの自転車が転倒。はずみで道路に投げ出された3歳の子供がトラックにはねられ死亡。
トラックを運転していた男性を過失運転致傷の疑いでその場で逮捕した。
自転車の前側に事故に遭った子供が、後ろには5歳の子供が乗っており、いずれもヘルメットやベルトなどは装着していなかった。
現場の道路は国道とはいっても2車線で歩道などもない道路。
この道路は国道170号線の旧道で、本来ならば府道や市道に指定替えされるはずが、いまだに国道のままの道路です。
この道路で自転車が急に倒れて子供が目の前に投げ出された場合、トラックや自動車のドライバーがとっさに避けることはかなり難しいです。
もちろん随分先の方で倒れていれば子供を発見して止まることは可能ですが、朝晩はかなり混雑する道路なので事故のあった時間帯を考えると、トラックの目の前に子供が急に投げ出されてきて、止まることも避けることも不可能だったのだろうと思われます。
でも警察はその場で過失運転致傷の疑いでトラック運転手を逮捕しています。
たしかに死亡させているのだから、一切何の罪もないとは言えないかもしれませんが、この運転手さんは本当に気の毒だと思いますよ。
子供をひき殺してしまったと一生重荷を背負って生きていくわけで、下手したらもう怖くて運転できないほどの心の傷を負うかもしれない。
その一方で自転車を運転していた母親は、わが子を守るべくヘルメットを被らせ、ベルトで固定して転倒時に投げ出されないような予防措置を一切取っていなかった。
特にこのような狭いわりに交通量の多い道路で危険なのに、面倒くさいとか、時間がかかるといった理由で予防措置を取っていなかったのはかなり問題でしょう。
ひょっとしたらこの日だけ時間がなく急ぐという理由でしなかったのかもしれないが、残念ながらそれは母親側の勝手な理由であって、我が子を守るという当たり前の発想が欠如していたと言わざるを得ません。
トラック運転手が過失を問われて逮捕されたのならば、この母親には重過失が問われてもおかしくないのでは?
それだけのことを母親はしてしまったのです。
自転車は道路交通法上「車両」に当たるのですが、その自転車を利用している人は「歩行者」の感覚で利用しています。
この母親だけの問題ではなく、自転車という免許が不要の「車両」を利用しているという感覚が全くないことが問題の根底にあると思います。
もう少し自転車を利用する人のルールの厳守や、モラルやマナーを守る意思が向上しなければ、ヘルメットの義務化や子供を乗せての2・3人乗りの場合はベルト着用の義務化など、自転車への規制がさらに強まっていきます。
しかしトラックの運転手も気の毒だけど、何の罪もないのに死亡した子供が一番可哀想です。
母親は自分の身勝手な理由で子供を守る準備を怠ったことを反省してもらいたい・・・としか言いようがないです。