原材料費高騰による値上げ、しかし原材料価格の下落で値下げは?

 

円安、天候不順、ロシアとウクライナとの戦争、世界的な需要の高まりによる品不足、働き手不足、賃金上昇、輸送費の高騰・・・

このところの物価上昇の報道のたびに聞くこれらのワード。

これだけ円安傾向が続けば輸入に頼る日本ではどうしても価格が上昇するのも仕方がないが、この上昇の速度に賃金が追いついていたらこれほど騒ぎにならないのに。

これまでも様々な理由によって価格の上昇がみられたけど、賃金の上昇は常に物価の上昇に比べると小さい。

人件費高騰のための値上げもこれまでに行われてきたけど、本当に賃上げに使われたことってあるの?

 

ここに一つのグラフを出します。

農業協同組合新聞 輸入小麦高騰 売り渡し価格 過去2番目の7万2000円台 農水省より

このグラフは輸入小麦の政府売り渡し価格の推移です。

覚えていますか? 平成20~21年(2008~2009年)にパンの価格がかなり上がったことを。

子供がまだ小さいころポケモンパンをよく購入していたので覚えていますが、いつも購入していた6個入りのクロワッサンパンが5個に減り、さらに1個当たりのパンの大きさも小さくなりました。

他社のパンも一斉に内容量を減らすなどステルス値上げに動きました。

グラフだとH20.4~H20.10頃に相当します。

この頃急激に政府の小麦粉の売り渡し価格が上昇しています。

でもその後は下落に転じ、大幅上昇前の売り渡し価格あたりを示しています。

その後も上昇したり下落したりが続いていますが、H20年ごろの高値にまでは上昇していません。

 

R3.10~R4.4の売り渡し価格が急上昇して小麦粉を使う製品が一斉に値上がりしましたが、実はまだH20年ごろの高値にまでは至っていません。

もちろん小麦粉だけではなくさまざまな物が値上がりし、需給状況のひっ迫もあったわけですが、このグラフを見る限り、小麦粉の売り渡し価格の上昇のための製品価格値上げという説明はおかしいですよね。

 

小麦粉売り渡し価格の上昇のために製品価格を改定しましたが、今般売り渡し価格が下がったために再度製品価格を改定し、概ね10%程度値下げまたは内容量の増量を行います。

上昇時は15%程度値上げしましたが、人件費やその他費用の上昇を鑑みて10%程度の値下げとしました。

みたいなことって一度もなかったですよね。

どのような商品やサービスでもそうですが、原材料価格や光熱費の上昇のための値上げが理由ならば、原材料価格や光熱費等が元の水準に戻れば製品価格も下げるべきでは?

もちろん賃金の上昇や他の名目もあるでしょうから、完全に元の価格に戻すことは無理なのは理解しています。

でも原材料等の価格が下がっても値上げしたままの価格で販売を続けているということは、会社の利潤は相当大きくなっているはずです。

その利潤を従業員に還元しているのならば良いのですが、もしも日本の企業がすべてそのように行動しておれば、今のような低賃金の状態を招いていないはずですよね。

それで値段を元に戻すことなく、原材料の価格が上昇したので価格改定しますではおかしくないですか?

 

何度も言いますが、原材料価格だけで製品の価格が決まるわけではありません。

でも原材料費が下落して以降は会社は相当潤っていますよね?

小麦粉のデータを見つけたので製パン業に対しての記事になりましたが、製パン業界以外でも同じような構図になっていませんか?

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